思い込み、それは想像
それでは、ちょっとした、社会というか人類における問題について考えてみましょう。
皆様、『差別』という言葉はご存じでしょうか?
えぇ。性差別や男女差別など様々ありますね。他にも、人種差別だったり...
そんなたくさんの差別から、『いじめ』を取り上げていきたいと思います。
小学生や中学生など、若者や子供の中で『いじめ』とよく耳にします。もちろん、大人だって対象ですが、ここでは、子供のほうが想像しやすいと思うので、小さい子で想像してみてください。
それではまず...
どこからがいじめですか?どこまでがいじめですか?
皆様の幼少期やお子様、近所の子供たち、はたまた現在のご自分。どの目線でもいいです。想像してみてください。
1.朝出会ってすぐ友達のAさんがべったりくっついてきた。
2.一緒に歩いていたら突然Bさんが押してきた。
3.勉強中、Cさんが勝手に(あなたの)消しゴムを使った。
4.Dさんが自分の方言(イントネーションなど)を聞いて笑ってきた。
5.EさんがFさんに自分の陰口を言っていた。
これらについて考えてみましょう。
まず、1.朝出会ってすぐ友達のAさんがべったりくっついてきた。
これは人によって感じ方が違うのではないでしょうか。私の時代では、そんなことをする人も割と多かった印象です。私は自称(割と)陰キャと呼ばれる、変な奴だったので、自分からはしませんが、よくされたなと思っています。男女関わらずくっついてくる人はくっつきに来ていましたね。
現代の子たちは、「それは良くないこと」だと思う子も多いのではないでしょうか?。インターネットなどの近代化の影響で学びの場や危険な環境が増えたこの世の中、「よく知っている相手だとしても体に簡単に触れさせてはいけない」という教えをすることが増えていると聞きます。とっても素晴らしいですね。
次に、2.一緒に歩いていたら突然Bさんが押してきた。
これは、どうでしょう。突然押されたら、「何やってるんだよ」なんて言い返したくなる人もいるかもしれません。ここでで大事なのは、「一緒に歩いていたら」という部分です。もう一度考えてみてくださいね。
一緒に歩いているので、まぁそんな険悪な仲じゃないとしましょう(険悪な仲でも一緒に歩く関係があるかもしれませんが...)。もしこれが、止まっているときであったならば、押す必要性は無いのかもしれません。ですが、歩いているので、なにか理由があるとしたらどうでしょう?
もし、何かの邪魔になっていたら。もし、何かを踏みそうになっていたら。もし、なにかとぶつかりそうだったら。
もちろん、冷静になって押された後に理由を聞くのが最も手っ取り早いです。例えば、通り魔が来たとか、電柱が倒れてきたとか、トラックが突っ込んできたとか、そうなってくると手遅れかもしれませんが。
理由次第でいじめか否か、いや、その理由で本当に押す必要があったか?実際の所、どこまでがいじめでしょうか。
次は、3.勉強中、Cさんが勝手に(あなたの)消しゴムを使った。
私としては、勝手に使ったという点では、いじめとは言わずとも怒っていいと思います。まぁ、その時点でいじめだと判断する人もいるかと思います。
肝心なのはそのあとですかね?。勝手に使って、何事もなかったかのように返して来たら、それはいじめですか?返してこなかったら...いじめですか?(まぁ、窃盗罪ですかね?)。
せめて謝罪や感謝の一言でもあるといいですね。それでも許せない人はいるでしょう。いじめだと判断する人もいるでしょう。
では、4.Dさんが自分の方言(イントネーションなど)を聞いて笑ってきた。
これは、体験したことがある人も多いのではないでしょうか?
地方によって、同じ言葉でも意味やイントネーションやニュアンスが異なることだってあるでしょう。語尾だってそうです。標準語(標準ってなんなんですかね)で喋る人たちの中に、数人だけ関西弁や津軽弁のひとを混ぜてみると...少し目立ったりしませんかね?もちろん、「その程度で笑う人なんていないだろ」と考えてしまった人もいるのかもしれません。それが、いるんです。逆にいないと思う方が危険ですよ。その想像力が大事です。話がそれましたが、ちょっとした表現の差で笑われた、ということをどう捉えたのかによるでしょう。皆様がどう想像したのか私には想像できかねますが、馬鹿にするように笑ったのか、違和感を訴えるように笑ったのか、嫌悪感を表す様に笑ったのか、嘲笑、失笑、色々あります。そこまでがいじめなのでしょう?はたまた、全部いじめなのでしょうか?
最後に、5.EさんがFさんに自分の陰口を言っていた。
これはちょっと意地悪な問題です。なので、詳しく話そうと思います。
まず、「EさんがFさんに自分の陰口を言っていた」のですが、それについて考えてみましょう。
Eさんは自分の陰口を言っていたのです。まぁ、多くの人がいい気分はしないでしょう。そんな人は、こう考えてみてください。「自分の前で悪口を常日頃言われる」のと、「自分の知らないところで陰口」のではどちらの方ががいいでしょうか?偶然、知ってしまっただけで、もし知らないまま過ごしてたのならなにも気にならな方でしょう。そう考えた場合どちらがいいですか?僕なら、どちらも同じくらいですが、言ってくれた方が対応(距離をとったり、改善したり)しやすいですね。自分の陰口で盛り上がれるなら、まだマシだなと私は考えてしまいます。皆様はどうでしょうか。まぁ、たいていの人は結果的にはいじめだと認識するのではないでしょうか。
Fさんは自分の陰口を聞いていました。ここで、皆様の想像力が試されると思います。もし、その陰口を楽しそうに聞いていたらどうでしょう?。もし、黙って気にも留めず聞いていたらどうでしょう。もし、嫌そうに聞いていたら?。もしも、「そんなこと聞きたくない」なんて言い返していたら?。それぞれ、Fさんの立場が変わってきますね。
そもそも、陰口を聞いているFさんはいじめをしているのでしょうか?。聞いているだけなら、いじめではないのでしょうか?皆様の考えはどうですかね。
ちなみに、止めるような形で言い返してくれていたとしましょう。それでも、「言うな」と「聞きたくない」とでは意味合いが違いますな。言葉遣い一つで意味合いが変わるなんて恐ろしいです。
それでは、この問題の意地悪な部分へ。
私は明確には書いておりませんが、誰がこの報告をしてきたのでしょう。
陰口なので、自分の知らない場所で言っているわけです。まぁ、自分で気づけたのならいいのですが、陰口なので誰かが報告してくれたのでしょう。ここに出てきていない別の一人なのか、もしかしたら陰口を聞かされていたFさんなのかも。
この人は、どうなりますかね。仮に別の誰かだとして、Fさんと同じく聞いていただけなのなら、Fさんと同じ判断になりますね。逆に、Fさんだとして、何を
というか、根本的なところになりますが、報告されたとして、それが嘘であることは無いでしょうか?。
誰が、そして何がいじめなのでしょう?
そんなんじゃ疑心暗鬼になってしまいますかね?
想像の革命 リオ-クレン-クレアハート @kuren-012
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