第3話
あらすじ
「好きです」
「だから——… は?」
おっさん女子高生な竹永は、或る日突然バイト後に一つ下の後輩・松方に告白された。松方はデカくて、黒くて、白くて…無表情。そんな印象しかない、ついこの前、いつの間にか入ってきていたバイトの後輩だ。告白される覚えはない。それに、台詞と表情が一切噛み合っていない。
竹永は幻聴だと思い気にしないことにした。
だが、松方は違った。次に会った時何のスイッチが入ってしまったのか竹永への恋情を一切隠さなくなった。まさかと思い続ける鈍感な竹永に甘い台詞を浴びせ続ける松方。先輩と後輩、対照的な二人の攻防戦が始まった。
迷惑な客が来ても動じない、でもそれが切っ掛けで要らぬ注意まで受けてしまうような竹永。気が気ではない、自分が護りたい松方。親友にも松方は本気では?と言われるも信じられないと言う竹永に、無表情は無意識の為変えようがないが、自分の今の気持ちを口にしたり心臓の音を聞いてもらったりと一歩も引かない。
一方で瑞樹を含めた愛してるよゲームでは竹永の一言に酷く動揺したりと隙も見せる。—七夕イベント。店内に飾られた短冊の一つに“たけながさん。お慕い申しておりまする”などと不気味なものを見つけ松方が疑われたが瞳孔開いた松方はそんな周りくどい伝え方しているかとそれを否定し、勝手に犯人(?)捜しを開始した。
イベント中、竹永を呼び止めおすすめの激辛料理に挑戦し敗れていた鬼嶋という松方と同い年の不良。後日その不良が新しくバイトとして入ると聞いた松方は野性的な勘から今すぐ解雇しろと迫る。瑞樹はそれを聞き入れず、竹永にも宥められて終わった。
早速鬼嶋とは犬猿の仲になる松方。鬼嶋が竹永と同じホール担当になり、シフトも被り易い為に教育係となったことで竹永すら不憫に思ってしまう程心なしか悄気て見える。
そんな中、店に10歳くらいの男の子が来店する。
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