第12話

勿論店長と嫌味の言い合いになることは抜きで。











「お疲れ様でーす」



ノックしてすぐ、髪をぐしゃぐしゃと適当に手櫛で掻きながら事務所入り。ムショ入りじゃない。事務所入りね。そういえば前に誰か言ってたわ、こういう感じのギャグ。






「お疲れーっす」



手前でハンガーに上着を掛けながら振り返ったのは坊主頭の梶。同い年男子。学校は違うけど良い奴。シフトとか割と代わってくれる。





「ん、育美ちゃん」



ドア横の鏡の前で髪を結わきながら振り返ったのは、大学二年の熊谷(クマガイ)――通称クマっちゃん。




「っすー」



その奥で椅子に腰かけてペットボトルに口をつけていたのが、クマっちゃんの彼氏さんである西村さん。確か、クマっちゃんと同い年。


あ、ちなみに西村さんはキッチン。





一応シフト制だし、このメンバーでやることが多い。






…や。



もう一人いる。

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