第9話 レベルアップ
ナワデシバラさんたちと合流した。
そして、再びモンスター退治に向かった。
コカラスグを発見した。
「よし、今度はあいつにしようか。みんな、いつも通り頼むぞ」
「了解よ」
「行って来る」
俺は注意が
コカラスグは
では、経験値チェックだ。
ステータスオープン。
「1増えてる。倒したみたいだな」
「んぴょー」
「こっちも同じデ~ス!」
「んぴょー」
「ん? どうしたんだ、ナワデシバラさん?」
「んぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょー、んぴょーんぴょーんぴょー」
ナワデシバラさんがそう言いながら、コカラスグが消えた場所と、自分のステータスウィンドウに右足を向けた。
「う~む、分からん。何が言いたいんだ?」
「『このモンスターは紫のモンスターより強いのに、経験値が同じで損した』と言っている気がしマァス」
「そうなのか、ナワデシバラさん?」
「んぴょー」
ナワデシバラさんが首を縦に振った。
「当たっているのか。よくあれを通訳できたな」
「レルの『んぴょー語』を何度も聞いていたら、なんとなく分かるようになったんデ~ス」
「他のみんなも分かるわヨ~」
「そうなんだ」
なら、俺もそのうち分かるようになるのだろうか?
「んぴょーんぴょーんぴょーんぴょー。んぴょーんぴょーんぴょー」
ナワデシバラさんがそう言いながら、コカラスグが消えた場所に右足を向けた。
その直後、首を横に振った。
「今度はなんて言ったんだ?」
「『このモンスターと戦うのはやめよう。紫の方を狙おう』と言っているみたいデ~ス」
「んぴょー」
ナワデシバラさんが首を縦に振った。
「ああ、なるほど。経験値が同じだから、弱い方を狙った方が安全ってことだな?」
「んぴょー」
ナワデシバラさんが首を縦に振った。
「分かったよ。そうしよう」
「そういえば、ドロップアイテムはないかな?」
「見当たらないな」
「また落とさなかったみたいね」
「残念だな。まあ、仕方ないか。それじゃあ、次のモンスターを探しに行こう」
「うむ、そうだな」
「んぴょー」
その後、ドロップアイテムが出なかったこと以外、なんの問題もなく紫の球体を倒し続けた。
そして、8匹目の紫の球体を倒した。
その直後、呪われてしまったかのようなおどろおどろしい音楽が聞こえてきた。
「な、なんだこれは!?」
「不気味な音楽ね!?」
「いったいなんだというんだ!?」
「んぴょーっ!?」
「私たちにも聞こえたわヨ~」
「みんなにも聞こえたのか。これはなんなのだろうか?」
「んぴょーんぴょーっ!!」
ナワデシバラさんがそう言って、ステータスウィンドウを開いた。
「今度はなんて言ったんだ?」
「レルのレベルが上がっていマ~ス。どうやらいまのは、レベルが上がったことを知らせるための効果音みたいデ~ス」
「いまのがレベルアップの効果音!? なんて悪趣味な! もっとめでたい感じのにしろよ!!」
「んぴょーっ! んぴょーっ!」
「いまのは、俺に賛同してくれたってことかな?」
「んぴょー」
ナワデシバラさんが首を縦に振った。
「大正解デ~ス!」
「おめでとうございマァス!」
「それはどうも」
では、ステータスを見てみようか。
ステータスオープン。
名前:
亀甲縛る? 亀甲縛りが好きそうな名前だな。
ラベル:金なし全裸変態野郎
こういうラベルが貼ってありそうだな。
リベル:ナニコレ?
なんでしょうかねぇ?
ルベル:**********
教授、これはいったい何を表しているのでしょうか!?
こ、これは!? これは何も表していないぞ!!!!!!
レベル:2(1上昇した)
ようやく1歩踏み出せたようだな! お前の旅はこれからだぜ!!
ロベル:レベルの残像
残像なのに形が違うぞ。どういうことなんだ?
ワベル:日本製の鈴?
そういうことなの!? いや、違うでしょ!!
ンベル:ちょっと軽いダンベル
『ダ』がない分、軽くなっているということか!?
そんなバカな!?
アベル:???????????
????????????????????????
????????????????????????
経験値:10
まだまだ足りんな。精進しろ、全裸坊主。
ちなみに、あと20ためるとレベルアップするでごわすよ。
HP:10/10(5上昇した)
まだまだ死にやすそうですねぇ。
MP:0/0
祈り方が足りねぇぇぇぇぇっ!! もっと神に祈れっ! 祈るんだぁっ!
攻撃力:3(2上昇した)
う~ん、う~~ん、う~~~ん、う~~~~ん、う~~~~~ん、微妙。
防御力:2(2上昇した)
皮膚がちょっと硬そうな露出狂だね。
そんなことしてないで服を着なよ。
魔法攻撃力:0
魔法は撃てないみたいでござるよ。
魔法防御力:1(1上昇した)
この程度の数値では、魔法防御力などないも同然!!
やはり魔法は気合と根性で避けるべきだな!!!
ふはーっはははははっ!!!!!
素早さ:2(1上昇した)
速さ勝負はやめておいた方が良さそうだな。
器用さ:5(2上昇した)
ほんの少し器用な気がするようなしないような感じ。
変態力:9999999999999999999999999999999999999999999999999999999
な、なんだこの変態は! さっさと捕まれ!!
筋肉:2(1上昇した)
まだだ! まだ足りん!! もっと鍛えろ!!!
空腹度:80/100
腹八分目。ちょうど良い感じ。
口渇度:78/100
問題ないみたいですねぇ。
清潔度:80/100
少々汗をかいたくらいですねぇ。
健康度:100/100
けけけ・んんん・こここ・ううう。
ドスケベ力:1999999999(1000000000上昇した)
普通だな。
男性力:199(100上昇した)
まあまあだな。
アイドル力:5(4上昇した)
他の職業にした方が良さそうですねぇ。
所持金:0
とりあえず、バイトしろ。即日払いのヤツな。
占い:今日の運勢は『やっぱり
まだまだ続くでしょう。
今日のオススメ:なんだろう?
とりあえず、レベル上げじゃない?
次回予告:きっと何かが起こる気がする!!
お楽しみに!!!!!
「な、なんじゃこりゃぁっ!? 訳が分からないもの、多すぎだろ!?」
「確かに訳が分からんな」
「うむ、そうだな」
「でも、必要そうなところは、ちゃんと上がっているわよ」
「ああ、そうだな。余計な場所の方が上がりが良いけどな」
なんだよ、このドスケベ力と男性力というのは!?
なんでこんなに上がるんだよ!?
意味が分からないぞ!!!!!
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