第5話 消えゆく怒りと憎しみ
紫の球体が現れた。
「死ねウサ!」
紫の球体の体当たり!
シバルは5のダメージを受けた。
「ぐわあああああーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
コカラスグが現れた。
「くらいやがれウサウサ!」
コカラスグの体当たり!
シバルは7のダメージを受けた。
「ぬわあああああーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
紫の球体が現れた。
「ニンゲン発見ウサ! 破壊するウサ!!」
紫の球体の体当たり!
シバルは5のダメージを受けた。
「うぽぁーーーーーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
紫の球体が現れた。
「くそっ、もう
シバルは全力で蹴りを放った。
「甘いウサ!」
しかし、避けられてしまった。
「こいつはお返しウサ!」
紫の球体の体当たり!
シバルは5のダメージを受けた。
「ぎゃあああああーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
コカラスグが現れた。
「これならどうだ! 全裸全力フライングボディプレスっ!!」
シバルは跳び上がり、コカラスグを体で押し潰そうとした。
「そんなものに当たるわけないウサウサ!」
しかし、避けられてしまった。
「やられたら、やり返すウサウサ!!」
コカラスグの全裸全力フライングボディプレス!
シバルは9のダメージを受けた。
「ほげぎゃあああーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
・
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・
そうだ!
モンスターを持ち上げて、地面に
これなら避けられないだろう!
名案だな!!
では、さっそく獲物を探そう!
おっ、コカラスグ発見!
いくぞ!
勝負だ!!
シバルはコカラスグに接近し、組み付こうとした。
「動きが鈍すぎるウサウサ!」
しかし、避けられてしまった。
「攻撃とは、こうやるんだウサウサ!!」
コカラスグの体当たり!
シバルは7のダメージを受けた。
「ぷぎょぎゃああーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
紫の球体が現れた。
おっ、手頃な大きさの石が落ちているじゃないか!
こいつで攻撃しよう!
シバルは落ちている石を拾おうとした。
「えっ!?」
しかし、手がすり抜けてしまった。
「ええっ!? なんだよ、これ!? なんで拾えないんだよ!?」
「そういう縛りプレイだからだ」
「殺されすぎて忘れたのか?」
「無様だな」
「ざまぁ」
「そうだったぁぁぁぁぁっ!!!!!」
「なんかよく分からないけど、隙だらけウサ! くらえウサ!!」
紫の球体の体当たり!
シバルは5のダメージを受けた。
「うほぁーーーーーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
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・
・
・
・
うう……
まったく勝てない……
どうすれば良いんだ……
何か……
何か良い手はないのか?
あっ、そうだ!
良いことを思い付いた!
落とし穴を作ろう!!
シバルは地面に穴を掘り始めた。
「よし、完成だ! ここにモンスターを落として、上から蹴りまくってやるぜ! さあ、来いモンスター! 今度こそぶっ殺してやるぜ…… えっ!?」
なぜか掘った土が勝手に動き出し、穴を埋めてしまった。
「な、なんだよ、これ!? どういうことなんだよ!?」
「禁止事項に引っかかったんじゃないか?」
「おそらく落とし穴ができた瞬間に、落とし穴を入手したと判定されたのだろう」
「だから、埋められちゃったというわけね」
「な、なんだって!? そんなのひどすぎだろぉぉぉぉぉっ!!!!!」
コカラスグが現れた。
「隙だらけのニンゲン発見ウサウサ! 死ねウサウサ!!」
コカラスグの体当たり!
シバルは7のダメージを受けた。
「ぐげぎゃあああーーーーーっ!!!!!」
シバルは死んでしまった。
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目を覚ますと、草原の真っただ中で、大の字になって寝ていた。
もちろん、全裸だ。
「まただ…… またやられてしまった…… これで何回目なのだろうか?」
「うーむ、200回くらいか?」
「いや、300回くらいじゃないか?」
「どうなのだろう?」
「我はもう数えてないぞ」
「我もだ」
「そうなのか……」
「私、なんかもう見飽きちゃったわ」
「俺もだ」
「我もだな」
「それは気が済んだということか?」
「うむ」
「私もそうよ」
「俺もだ」
どうやら全員、気が済んだみたいだ。
「なら、もう
「うむ、良いだろう」
おおっ!
やったぞ!!
これで帰れる!!!
がんばって良かった!!!!
「ところで、どうやって帰すんだ?」
「えっ? 私は知らないわよ」
「我も知らんぞ」
「俺も知らないぞ」
えええええっ!?
「神に祈れば良いのではないか?」
「そうだな。それしかなさそうだ」
「では、やってみるとしよう」
大丈夫なのかな?
「なんの反応もないな」
「こちらもだ」
「私もよ」
「俺もだ」
「我もだ」
「お、おい、それって、どういうことなんだよ!?」
「中断できないということだ」
「帰るには、ゲームをクリアするしかないみたいね」
「そ、そんなバカなっ!?」
「シバルも祈ってみたらどうだ?」
「そ、そうだな。やってみよう」
神に祈ってみた。
「……なんの反応もないぞ」
「やはり帰るには、ゲームをクリアしなければならないようだな」
「そのようね」
「えええええっ!!! 勘弁してくれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
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