異世界らしいスタートです。

第3話

 かくして、森の中。木々の木漏れ日がいい感じで、少し歩けばシーシャルという街が見えてきた。

 神さまは勇者になれだの、魔王討伐しろだの細々としたことは一切なく、ただ生きてさえいてくれればいいそう。


「そこの者、止まれ!」


……私かぁ。


「はい、なんでしょう。」


関門に入ろうとする前に引っかかるとは。そんなに不審者でしょうか。


「貴様、名を名乗れ。」


「私は…。」


なんと名乗ればよいのか。そういえば神さまは本名だけはやめとけと言っていたような。


「私はソナと申します。」


名を名乗ると、皆一同に土下座。


ん?土下座?なんで?


「数々の無礼を誠にお詫び申し上げます!賢者ソナ様!」


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私は旅、はじめようと思う。 ゆきじるし。 @yukijirushi55

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