第26話
私達は目で合図すると立ち上がった。
「あなた達いい加減にしなよ!!」
周りのヤジウマがサーッとどいてナオコ達の動きが止まった。
バツの悪そうな顔をして私を見る。
私がその間を歩いていくとマキ、ヒナ、ミホが続く。
「ひどくない、これ」
「可哀想……」
「大丈夫?」
3人がトモ子をいたわる同情の眼差し。
私はナオコ達に怒りの眼差しを向ける。
「ねえ、ナオコさあ、私はあなたの友達だけどこういうの大嫌いなの」
「理央、こいつムカつくんだよ。なんだか…」
「とにかく私はこういうのが嫌い。いじめとか」
「ごめんなさい…わかったから…」
ナオコ達は教室から出て行った。
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