第36話
試合が再開され、木吉が水戸部の代わりに入った。
「(今まで俺は、花宮を倒すことで精一杯だった。
けど……そうじゃねぇよな、俺達の約束は。
…それに約束の前に、去年から言いそびれていた事があったしな。)」
「!(こいつ……表情が変わった……!)」
日向が何かによって変わり、今まで入らなかったスリーポイントが決まるようになる。それをきっかけに周りの雰囲気が変わる。
「(スクリーン…!)スイッチ!……!!」
「ふざけやがって……!全部……!全部てめぇのせぇだ!!」
「「!!!」」
「黒子!!!」
「てめぇさえいなければ……!なんて言うわけねぇだろばーか!!!」
「「!!!」」
「…ティアドロップ!」
黒子の前にボールを持って立った花宮が抜いて、日向と伊月の二人を目の前にしてティアドロップを決めた。
「ラフプレーやスティールしかできないとでも思ったか?
んなわけねぇだろばーか。小細工なしでも点がとれるんだよ。……正直、お前らを潰せないのは残念だがまぁいいや。
勝てばどちらにせよお前らの夢はゲームオーバー。
虫酸の走る友情ごっこはおしまいさ。」
「……ふざけるな」
「?!」
「僕は……キセキの世代のバスケが間違ってると思って戦うことを選びました。けど、彼らは決して…お前のような卑怯な事は絶対しない!!
そんなやり方で僕や先輩方のみんなの夢の邪魔を…するな!!」
「!!!」
「ぶち込んじまえ!!火神!!!!」
そうしてどんどん誠凛は得点を入れていき、試合は76対70で
誠凛が勝利。ウィンターカップへと進めることになった。
「これでみんなに会える。」
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