第8Q『温泉』

第37話

「……火神くん。お湯にタオルをつけちゃダメですよ。」




「んー?そうなのか?」




「ビバノン。」



「……ビバノンってなんだ?」



「しるかーだあほー」




「ツッコミにキレが全然ないぞ日向〜」



「そらそうだろ。……なんせせっかくの温泉だからなぁー」



「っあー……リコも粋な事してくれるよなぁ」



「あぁ、リフレッシュがてらに温泉だなんて」



「提案したのはリツだってよ。です!!」



「へぇー三橋が……」



「明日は、戻って練習だかんなー気を抜いてんじゃねぇぞー」




「分かってるよー。」




試合を終えた誠凛の皆は、リコと里月の気遣いもあり温泉でゆっくりしていた。



「みてみて!バタフライ!」



「やると思ったけどよりによって1番激しいのやるなよ。」



「なあなあ、あっちの奥の方行ってみようぜ!」



「おお」



「おいおいお前ら!!タオル巻くとか野暮なことしてんじゃねぇよ!!

見ろ!火神を!さりげなくかけたタオルにあの立ち姿!


そしてあの海パン!!!……海パン?!」




「え?や、温泉って初めてだから……」



「はぁ……これだから帰国子女は……」



「しょうがねぇな、後輩は先輩の背中を流しな!!」



「え?」



「やらせたいだけじゃん……」

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