第35話
ビーーーッ
「誠凛、タイムアップです!」
「…………話すことはいくつかあるけど……
その前に…限界ね、交代よ鉄平。」
「なっ!!ちょっと待てよ!もう少しなんだ!それに今抜けたら…「ダメよ!」……!」
「昨年と同じようなことが起きるなら、……恨まれた方がマシよ」
「……リコ…」
「僕も賛成です。僕には兄はいないですけど、守ると言われた時、お兄さんみたいだと思ったし嬉しかったです。だからこの先も守って欲しい。この試合、これ以上この試合で無理して欲しくないです。」
「……黒子」
「あーーもー!じれってぇ!!!あとは任せろってんだよ!
大人しくすっこんでろってんだよ!俺達が約束を破るとでも思ってんのか!!」
「!!!」
「あぁ……そうだな。……あとは頼むぞ。」
「当たりめぇだろ!!いい子にして待ってろ!
ウィンターカップの切符を持って帰ってくらぁ!!」
「あぁ!」
「……木吉先輩、リコさんを恨まないであげてくださいね。
相当、あなたの事を悩まれていたので。」
「!……涙浮かべて言われちゃあな…。」
「……終わってからちゃんと謝って下さいね。
……監督とはいえ、女の方を泣かしてるんですし!」
「なっ!……そーするわ…。……三橋もありがとな。」
「!……はい。……今は、試合見ましょう。みんながウィンターカップの切符、持って帰ってきてくれますから。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます