第34話

「(な、なんだと!?)」




伊月が木吉に出したはずのパスを花宮がカットするはずだった。

それを花宮に渡る前に黒子が独断でパスルートを切り替え、火神へボールを繋げた。そして火神はシュートを決めていた。




「「よおおおし!!」」




「ナイス!」




それを機に霧崎第一は驚きを隠せず戸惑いがやや見えるように。





「(……霧崎第一にはできない。頭の良い人でさえチームメイトさえ読めない。

でもチームメイトなら『信頼』さえあれば繋がる、独特のプレイ…。

……それを気づいたとして、また木吉先輩を潰して来るはず…)」




日向がスリーポイントを決めようとするも外れ、リバウンドを取ろうと木吉が動こうとしたその時、霧崎第一が二人がかりで悪質な妨害にでた。




「っ!」




「先輩っ……」



「……リコさん、彼を下げますか?下げないですか?」



「!三橋さん……」


「……私が伝えます。……リコさんが伝えにくいなら、言い難いなら伝えます。

マネージャーは、選手と監督を支えるものだって。

……キャプテンや木吉先輩が教えてくれたんです。

言い難いこと全部監督が言わなくていいと思いますよ。」



「!……三橋さん…。……うん。それじゃあ……」

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