第7Q『信頼』

第33話

休憩が終わり、試合が再開された。



その後伊月が何度もパスをするが花宮にスティールされ、カウンターを受けて逆転をあっという間にされてしまう。





「くそぉ!!!」



「伊月落ち着いて!」



第3Qも結局、最初の1本のみの得点のままだった。

伊月はパスが回らないことに苛立っていた。誠凛の空気もどんどん悪循環へとなっていった。





「(まずいな……完全に悪循環だ……

頭に血が上れば上るほど花宮の思うつぼだ……)」




「あの、もしかしたら突破口が出来るかもしれません…。

僕が……チームプレイを辞めれば。」




「!!??」





第4Qが始まった。





""チームプレイを辞めれば……?""



""どういうことだ黒子?""



""言葉の通りです。皆さんはそのままプレイをしていてください。""


""なるほど……これは賭けね。""



""賭けなんてのは乗るか反るかの勝負のことだろ?

だったらこんなの賭けになってないぜ。

……出来るさ、このチームなら""




「(バカが……全部読めてんだよ……!

お前は……必ず木吉にパスを出す……!!…なっ!!)」




「「!!??」」

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