第31話

ガダガダッ!!!!




「あーくっそ!……あいつら……!!!って!!」


「もう!物に当たらないの!!」


「くっそ!!」



休憩室へ入るやいなや、ベンチへ蹴りをいれた火神。リコから注意され、イライラは抑えられず動きが雑になっていた。

黒子からも注意されてしまう。



「……物に当たっちゃ、ダメですよ。」


「うっせーな分かってるよ!……つーかお前の方こそよく冷静で……!!」



「…………」



火神が黒子を見た瞬間、黒子でさえも怒りを抑えていることに気づき、冷静さが増していった。




「……リコさん、ごめんなさい。先に謝っときます。」




「?」



パシンッ!!!!



「「!!」」



「おい!リコに何をしてっ!」



「監督としてここにいるなら最後まで監督の務めをしてください。


……それができない。ただの同級生としてここにいるなら、辞めてください。」




「!何言って……」



「…………リツ?」




「…一生恨まれるのが嫌ですか。自己中にも程がある。この前教えて下さった事が嘘じゃないのならそれを今日のこの試合で証明してください。

それが出来ないのなら私は今日でマネージャーやめます。


……私、先にコートへ戻ってますね。」

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