第28話

ー次の日ー






「「そーれ!!おーえい!そーれ!!」」




「………大丈夫かな日向。

今日全然入ってねぇけど……」



「まぁ入れ込む気持ちは分かるけど、

今日の相手はあいつらだからな…………」










「……!……これ、そっちのボールでしょ?」




「悪いな」




ウォームアップ中、木吉が相手側霧崎第一のキャプテンである花宮の元に転がったボールを取りに行っていた。





「どーいたしまして。……やぁ、調子いいみたいだね。」



「あぁ。おかげさまでな。」





「ちょっと待てよ!!!去年、お前がやったことをまさか忘れたりしてねぇだろうな!!」



「おいおいひでぇな。……まだ俺が何かしたと思ってんのかよ。

ーー知らね。そいつが勝手に怪我をしただけだろ?」




「テメェ…!…!!」


「実物は一段とクソだ!てめぇがどんな手を使ってこようが」



「負けません」




「潰せるもんならつぶしてみやがれ……!」




「おーおー威勢がいいねぇ……!知ってるぜ?噂の一年コンビ

せいぜい気をつけろよ。…何も無いといいけどなぁ…」







そうしてウォームアップがおわり、試合の準備をしていると


「木吉先輩!」



「テーピングなら俺達がやりますよ!!てかやらしてください!」




「ん?」



「俺たち、何にもできないけど、せめて!それで」




「「絶対に勝ってください!!!」」

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