第6Q『守る者、守られる者』

第26話

木吉が何か考えている中、日向や伊月達は

手を挙げながら木吉の方へ突撃した。





「きっついな!正直そこまで責められるとは思ってたなかったわ」



「責める?ハイタッチじゃねぇの?」



「なにしけたツラしてんだダァホ!

お前が居たからここまでこられたんだろうが。」



「手を抜いた訳じゃない。誰のミスでもないだろう。」



「つーか、負けたわけじゃねぇし」



「精一杯やった結果です。何一つ不満はありません」




「…………あぁ、そうだな!」




「…火神」



「!」



「まさか、これで満足した訳ではあるまいな?」



「んなわけねぇだろ。とりあえず、勝負はお預けだ。」



「ウィンターカップに引き分けはねぇ。

……冬には白黒付けようぜ。」



「望むところです。」




















「っつー……」




「ったく、痩せ我慢しやがって。

あの場面で外す方が不自然なんだよ。」



「……バレてたのか……」



「怪しいとは思ってたけど……。


……次の霧崎第一戦、お前は出るな」





「!ふざけるなっ!!恐らく、今年最後のチャンスなんだ。

この膝がぶっ壊れても、俺は出る!」




「……!!」

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