第23話

試合はどんどん進み、後半へと入っていた。

1度下げられていた黒子が再びコートへ入る。




「……相変わらず高尾は黒子にベッタリか」



「……まぁ、向こうの中で黒子くんをマークできるのって

高尾くんだけですから……」



「……まぁでも、そろそろですよね、監督」



「えぇ。…………さぁ、お披露目よ!」










「「!!!」」


「(おいおいまさか緑間とやる気かよ!!?)」



「黒子!」



ペースダウンをした直後、高尾のマークに付かれてた黒子は走り出し、

火神がスクリーンをして高尾を止める。

黒子は緑間の前へ出ると、木吉からのボールを受け取る。




「(馬鹿な……黒子はボールを持った状態で

ミスディレクションは使えないはず……!)」



「なんかやべぇぞ!気をつけろ緑間!!」




「残念だけど、そういう話じゃないぜ。

速いとか、上手いじゃねぇんだ。黒子にしか

出来ないそのドライブは……」



突如、緑間の目の前から消えた黒子。気がつくと、

ボールを持って、通り越していた。


黒子の新技『消える-バニシング-ドライブ』だった。



「なんだと!?」



そのボールを木吉が受け取りシュートを入れると、

その後も日向が3Pを3回決める。






「……振り出しですね」



「…………面白い」

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