第22話

「!……まだ、あるでしょ?

……可能性はあるから話してみて。」



「…………皆は、真くん…。……緑間くんは

100%シュートを入れることが出来る選手……

3Pを何度も何度も入れているからそれが目立って

そういう選手だからとシュートを入れるだろうと

錯覚をさせることがあるんですけど……。

……彼、秀徳に入って変わった気がするんです。


信頼しているというか…。……だからこそ、

緑間くんだから有り得ないと括っていた物を

この試合でするんじゃないかと思ってます。」



「有り得ない物……?」



「『囮』です。」




ピーーーーー!!



「「!!」」




里月が話をしていた時、秀徳に得点が入っていた。

話に出ていた通り、緑間がフェイクをいれ、高尾にパスをした後

他のチームメイトへと渡し、シュートをしていたのだ。





「すげー!なんで分かったの!?」


「……緑間くん、顔に出てますし…。」


「「?」」


「……長く付き合いがあったからこそ分かることなんです。

出会った頃は何考えているのか全く分からない…検討すらつかない彼だったので…。」



「お、おぉ…」













「……だからってこっちが慌てても仕方ないですけどね。」


「「?」」



「……実際にぶつかるのは出てくれている人達ですから。

……とりあえず……黒子くん、下げません?」



「……それもそうね。」

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