第12話

「あれ、監督から連絡入ってる。」



「え?」



「『今から学校こい』って」



「……!」



「……三橋さん?」



「……あ、ごめんなさい。話聞いてなかった。なに?」



「監督が今から学校来いってさー」



「そか、分かった。……わっ…!」



バサッ



「これ、羽織っててください。」



「……黒子くん?」



「風邪、引きますから。」




降旗から話を聞いていると、黒子が

上からパーカーを被せる。




「え、悪いよ!黒子くんが着てて!

選手だし、出れなくなっても困る!」



「僕なら大丈夫です。……それに、

もう1枚替えがありますから。」




そう言って替えのシャツをカバンから出して見せた。





「…………」



「お願いします。」



「……わ、分かった。……ありがと。」





里月も渋々だがパーカーを借りて、羽織ると学校へ皆と向かった。













「「チーース」」





「テツくーーーん!!りつきちゃーーん!!」




「桃井さん」



「……さつき?」



学校の体育館へ戻ると、桐皇でマネージャーをやっているさつきがクマのTシャツを着て待っていた。

2人を見つけると、すぐさま走って2人に抱きつくとそのまま2人は倒れた。

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