第13話
「……さつき、これ飲んで。」
「……ありがとう」
「それで……何があったんですか、桃井さん。」
「……さつき、辛いかもしれないけど、
なにがあったのか……教えてくれる?」
「…………どうしよう……テツ君、里月ちゃん……
私……青峰くんに嫌われちゃったかもしれない……!」
「え?」
「……青峰くん、インターハイ準決勝、準々決勝と欠場したの。」
「らしいな。……でもなんで」
「……故障です。……主に肘の。」
「……まあ、なんとなく察しはついてたわ。
原因はおそらく……黄瀬くんとやった、海常との試合ね。」
「そうです……流石ですね……。……Bなのに」
「胸関係あるか!!!この小娘!!!」
「……キセキの世代と呼ばれる5人に、弱点があるとすれば、
それは才能が大きすぎる事です。」
「「!!」」
「キセキの世代は全員、高校生離れした力を持ってるんです。
けど、身体が出来上がっていないから現段階では
その大きすぎる才能に身体が追いついていないんです……。
……だから、無制限に力を出すって言うことが難しくて…。
もしそれをすれば、身体に反動がきて痛めてしまうんです。」
「青峰くんも…黄瀬くんと戦った時、かなり無茶をしていたんです。
それで、私は監督に青峰くんを試合に出さないように
訴えました。
……青峰くんは酷く荒れましたが、
監督は半ば無理矢理スタメンから外しました。
それが、さっきバレて…………」
""テメェ、何勝手なことをしてくれてんだよ!
余計な事してんじゃねえ!!""
"でも、赤司くん相手ならまた無茶をするでしょ!
もしそれで万が一……!""
""だから、それが余計なお世話だっつってんだよ!!
いつから俺の保護者になったんだよ!
もう2度と顔を見せんなブス!!!""
""……!…何よ青峰くんのガングロ!!もう知らない!!""
""さつき!!おい……!""
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