第10話

辰也のいる陽泉チーム、黒子のいる誠凛チーム。

それぞれがストバス決勝へ駒を進め、ついに対戦する時がやってくる。









「いきなり全開で行くぜ!!」



そう言って、ゲームを開始した。その時だった




「ごめーん、ちょっと待ってくんなーい?」




「「!!」」



「敦、遅いぞ。どこいってたんだ」




「ごめんごめん。ちょっと迷ってたんだー」



「……お久しぶりです。……紫原くん。」



「……あれー?黒ちんじゃーん。りっちゃんもいるー。


「お久しぶりです。……むっくん。」



「…相変わらず、2人とも真面目だよねー。」




ボールの上にお菓子を乗せ、試合を中断する青年。

キセキの世代「紫原敦」と対面をする。









「……真面目すぎて…ひねり潰したくなる」


























「なーんて、うそうそ。」



「…………やめてください。」



「あれー?怒ったー?」



「あれ、陽泉てことは……インターハイにも出てるんじゃ……」



「ううんー。俺は出てないよー」



「え、?」



「……だって、赤ちんに言われたんだもん。」



「赤ちんて……」



「……赤司くんのことです。

キセキの世代、帝光中のキャプテンだった方です。」



「えぇ…!?」

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