第9話
「嘘、だろ?」
「正邦が……負けた……!?」
「……嘘、だろ。なんで、ここに……」
「冗談でしょう……?」
「氷室辰也……!」
正邦の皆が下を向いて手を付いている真ん中で1人、ボールを持って立っている青年がいた。
里月、火神はその青年を見て目を開く。
「……!タイガ?リツキ?」
「……たっくん。」
「こんな所で会うとは、驚いたよ。タイガ、リツキ」
辰也と呼ばれた青年は黒子達のもとへ歩いてくる。
「ポーカーフェイスは変わんねぇな。」
「そうかい?これでも表情を出している方だよ。」
「たっくん、久しぶりだね。」
「リツキ、更に美人になったね。」
「褒めても何も出ないよ?……相変わらず元気そうね。」
「あー、氷室?えと……火神や三橋の友達か?」
「……友達、と言うよりは……兄貴分。かな?」
""ねぇ、今人足りないんだけど……一緒にバスケしない?""
""え、あ、いいよ。…………って日本語!?""
""……名前は?""
""大我。……火神大我""
""僕は、氷室辰也。""
""たっくん見つかったー?""
""あぁ!見つかったよ!大我だ!""
""こっちも日本語!?""
""初めまして!!三橋里月っていいます!
よろしくね!大我!""
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