第4話

「…え……?」



「……僕、バスケ部に入ってるんです。

……ここなら、僕が求めていたバスケが出来る気がして。


…きっと、貴女も気に入ると思うんです。」





「……私にバスケ部のマネージャーをしろと?」




「ええ。黒子くんが、貴方を推薦したの。

『彼女は、他の方よりマネージメントができる。

バスケの知識や医療知識も豊富です。

何かあった時に常にいていただけると、安心します』ってね」



「……黒子くんがそんなことを言うなんて珍しいね。


……それで私が呼ばれたと……。」




「…ええ」




「……監督さん、黒子くん。……私は帝光中の求めていた完璧な勝利が大嫌いです。あんなのをするくらいなら一層の事バスケなんか無くなればいい。と思っていました。


そんな私でも、ここでやっていけるのかわからない。

突然辞めるかもしれない。……それでも私を?」



「それに関しては、無いと思って貰えたらいいわ。

私が保証をする。……第一、黒子くんがそんなプレーを

許さないと思うわよ?」



「……というか、辞めたら僕が許さないです。」




「…………参ったなぁ…。見る事はあっても、

もう2度とバスケには関わる事はないと思ってた…。



……わかりました!!

誠凛高校バスケ部のマネージャーとして入部させてください!」



「やった!!」



「……三橋さん、ありがとうございます。」



「いいえ。どういたしまして。

こちらこそ、誘ってくださってありがとうございます。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る