第47話

そうして職場体験を無事終えることが出来た諷璃は東京へ戻るため紙雨と駅へ来ていた。



「諷璃ちゃん、向こうでも頑張ってね?」


「……はい。頑張ります。1週間、ありがとうございました。」



「おねえちゃん!!」


「……え、藍ちゃん!?……!」




帰路へつくため、改札へ抜けようとした時後ろから女の子の声がする。ふと後ろへ向くと、遊くんにいじめられていた藍ちゃんとその母が立っていた。




「あなたが……諷璃さん?」


「!!…はい。雄英高校1年の七雲諷璃です。」


「そう…。……あ、私、藍の母親です。

藍から話は聞いていたの。魔法使いのお姉ちゃんが来た!って」


「……魔法使い?」


「だって!ゆーくんにいじめられていたとき、すなまみれだったあいをまほーできれいにしてくれたんだもん!」


「藍を助けてくれたことを直接会って、お礼したいと思ってたのですが……なかなか時間が無くて今になってしまって……止めてしまってすみません。」



「え、お礼なんてそんな…。…こちらこそ沢山学ばせていただきました。

……藍ちゃん、これからも皆と仲良くするんだよ?」



「うん!…あ、あいね、かざりおねえちゃんみたいなひとになる!」



「……!!……ありがとう。

私もヒーローになるために頑張るね。」



「うん!!」



「それじゃあ行きますね。……また遊びに行きますから!!!」




「えぇ!待ってるわ!!」



「あいもまってる!!!」



「うん!ありがとう!!」



そう言い、おおきく手を振って東京へともどった。

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