第43話
初日から数日が経ち、諷璃は小さい子達と遊んでいた。
「かざりおねえちゃん!」
「んー?」
「かざりおねえちゃん、おおきくなったらヒーローになるの?」
「!…ヒーローになれるかわからないけど、なりたいとは思ってるよ?」
「なれなかったら?」
「なれなかったら、かぁ……。その時のこと考えてなかったなぁ。……その時はその時、かな?」
「そのときかんがえてもいいの?」
「……おおきくなって何があるか分からないからね。」
「諷璃ちゃん!!!」
「!」
「子どもたちを中に入れて!!!」
「え?……!脳無……!?どうしてここに……!」
外の砂場で皆と遊んでいると、突然保育園から数メートル離れた住宅街に脳無らしきものが出る。紙雨は応戦しており、大声で諷璃や視都に子供の避難を促す。
「視都先生、警察と近くのヒーロー事務所に要請をお願いします!」
「わかってる!!」
「みんな、部屋の中に入って!!!」
諷璃がおおきくはっきり子供に言うと走って部屋の中へ入っていく。
「みんな入った!?」
「おねえちゃん!ゆーくんが!!!」
「!?遊くん!!」
部屋と砂場のちょうど中間で遊くんが転けて泣いていた。足や腕には擦り傷が付いていた。
「っ!視都先生みんなをお願いします、!!」
「!諷璃さん!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます