第42話

「ごめん、何となく。」


『そか。……あ、そっちはどう?順調?』


「子供のお世話してた」


『…………ヒーロー事務所なんだよね?』


「うん。ヒーロー事務所と保育園が併設してある所に行ったの。

私が通っていた保育園で私のお母さんが勤めてた所なんだって。」


『すごいね!!……あ、ごめん、今からパトロールだ。


行ってくるね!また来週!……あ、いつでも連絡してきて!

いつ返せるか分からないけど……』



「……わかった。出久、行ってらっしゃい」



『……諷璃。』



「ん?」



『……無理、しないでね。』



「……ありがとう。……パトロール行ってらっしゃい」



『うん。いってきます!』






そう言って緑谷が電話を切るのを確認すると、諷璃は連絡先をじっと見た。



「……飯田くん大丈夫かな。……いや、トークでいいかな。」




飯田にメッセージを送り、そのまま睡魔に襲われて寝てしまった。








""諷璃、ただいま!""



""!ママおかえりなさい!みてみてー!""



""あら、『将来の夢』?……!!…これ……""



""ママみたいなヒーローになってみんなをまもるの!

もちろんママもパパも!!!""




""……ありがとう、諷璃。""

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