第40話

「ごめんなさいね、仲裁を頼んでしまって……」


「いえ!少し、懐かしい感じがしただけです。」


「……やっぱり、思い出すのかしら?」


「……えぇ。小さい頃は、私もいじめられてたし……」



""かざり、むこせーなんだー!ださー!!""



「……でも貴方その割には強かったわよ?

逆に男の子達を泣かした事あったじゃない。」



「……ありましたね。その子達の親から庇ってくれてたのが紙ちゃんでしたもんね。」




""私はこの子が悪いとは思いません。無個性だからといっていじめたりちょっかいを先に出したのは自分たちのお子様ですよ。……なんなら防犯カメラ、ありますのでそちらをご覧になられますか?""



「懐かしいわね。……あ、ごめんなさいね。

話をそらしてしまったわ。……戻しましょうか。


さっきも言いかけたことだけど、ヒーローには副業が許されているの。

上と揉めに揉めまくったらしいわ。私の場合はヒーローをしながら

保育士をしているわ。……特にヒーローの仕事をしている人や副業をしていて遅くなるような方の子供をね。

子どもたちが全員帰った後〜交代がくるまでが私達のお仕事です。

だから……ここの保育園を開けるのが早くて08時だから12時間勤務と言ったところかしら。」

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