第36話
「紙ちゃん、以前も……?」
「……えぇ。この子は琉くんで藍ちゃんと幼なじみでね。
琉くんや他の子は個性があっても無くても普通に遊ぶのだけどね…。
遊くんは明るくて元気なんだけど意地悪な子で……」
「……藍ちゃんはもしかして……」
「……えぇ。過去の貴方と同じ『無個性』よ。
それを面白がったり何も出来ないのを気にいじめたりちょっかい出したりしてるの。」
「……そうでしたか……。」
「……せんせー!かざりおねえちゃんあそこ!!」
「!」
琉くんに連れられて来たのは外の砂場。そこに砂まみれになり、蹲って泣いている女の子の藍ちゃん、それをみて笑っている男の子の遊くんがいた。
周りに同じ年くらいの男の子や女の子も見ていた。
「あ、せんせー!みてみてー!あいちゃんすなまみれ!
……あれ、そのおねえさんだれー?」
「前に皆にお話していたヒーローの学校から来てくれた
諷璃お姉さんよー。」
「ヒーロー!!」
「お姉さんヒーローなの!?」
「よろしくね。まだ、ヒーローじゃないんだけどね。
……紙ちゃん、今個性使っていい?」
「ええ。貴方も保育園内で小さいこの為にならと上から許可を貰ってるから大丈夫よ。」
「ありがとうございます。藍ちゃん、ちょっとだけごめんね。
小さき風靡かせ、気ままに踊れ……『フィン』」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます