第34話

数日後、職場体験当日となった。皆それぞれが希望した場所へと向かう中、諷璃は母が以前務めていた保育園とヒーロー事務所が併設してある事務所へ来ていた。






「(小さい頃から変わってない…。)こんにちはー!

雄英高校から職場体験に来た七雲です!」



「はいはい!……もしかして諷璃ちゃん?」



「?……そうですが」



「やだー!おおきくなって!!私の事覚えてないかな?


年長さんのクラスで担当させてもらってた紙雨(カミウ)です。

よく皆から""紙ちゃん""て呼ばれていたのだけれど……」




""かざちゃーん!""




「……あ!あの紙ちゃん先生!?」



「そう!あの紙ちゃん先生です。東京からわざわざありがとうね。

疲れたでしょう?職場体験の内容の説明をするから事務所にきてくれる?」



「わかりました!……こちらこそ、指名して下さってありがとうございます。

1週間、よろしくお願いします。」




「こちらこそ、よろしくねぇ。あ、そうだ、

私、ここの園長もしているの。わからない場所とかあれば聞いてね。」



「!?……副業……ですか?」


「えぇ。それも含めてお話するわね。

じゃあこちらにど「かみちゃんせんせー!!!!」…!あらあらどしたのー?」

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