第31話

「んじゃ俺!!

剛健ヒーロー『烈怒頼雄斗』(レッドライオット)!!」


「『赤の狂騒』!これはあれね!?

漢気ヒーロー""紅頼雄斗""(クリムゾンライオット)リスペクトね!」



「そっス!だいぶ古いけど、

俺の目指すヒーロー像は""紅""そのものなんす!」


「フフ……憧れの名を背負うってからには相応の重圧がついてまわるわよ。」


「覚悟の上っス!!」


「!!」




ヒーロー名は切島を始め、皆が教壇へ立ち発表をしていく。



「思ってたよりずっとスムーズ!……残っているのは再考の爆豪くんと…飯田くん、緑谷くん、七雲さんね」



「…………」





""お姉さん、名前は……?""


""私はレイズよ。あなたたちを助けるためにきたの。

さ、お姉さんと一緒にお家にかえろ!""




「緑谷くんも決まったみたいね。…七雲さん、できた?」



「…………出来ました。

私のヒーロー名は『レイズ』です。」




諷璃も教壇に立ってボードを皆に見せる。ミッドナイトがそれを見て笑顔になる。



「!!……あなたもプロヒーローの名前ね!」




「はい。……私は、九州の被災に遭って大切な人達たくさん失った。その時に私も本来なら死ぬはずだった。そのくらい被害が大きいところに住んでた。

死んでもおかしくないところにいたんです。」



「「!?」」



「でも死んでなかった。『レイズ』がきて助けてくれたから。

……あの人は、私の憧れでもあり命の恩人。

だから、この名前を使いたい。そう思いました。」

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