第26話

次に轟の前へ立つ。




「轟少年、おめでとう。決勝で左側を収めてしまったのにはワケがあるのかな」



「緑谷戦……とある人からキッカケをもらって…

…わからなくなってしまいました。あなたが奴を気にかけるのも少し分かった気がします。

俺も、あなたのようなヒーローになりたかった。ただ…

俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃダメだと思った。



清算しなきゃならないモノがまだある。」




「…………顔が以前と全然違う。深くは聞くまいよ。

今の君ならきっと清算できる。」




轟に背中をポンと叩くと、最後に爆豪の所へと向かった。



「さて爆豪少年!!……っとこりゃあんまりだ。


伏線回収見事だったな。」




「オールマイトォ……こんな一番何も価値ねぇんだよ

世間が認めても俺が認めてなきゃゴミなんだよ!!」



「(顔すげぇ……)うむ!相対評価に晒され続けるこの世界で

不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない。



受け取っとけよ!『傷』として!忘れぬよう!」



「要らねぇっつってんだろが!!!」



「まあまあ」


「!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る