第21話

「出久っ!!!!!」





リカバリーガールと諷璃が緑谷へ急いで駆け寄り、諷璃は手をかざし治療を始めようとする。がそれをリカバリーガールが止めた。




「……大丈夫だよ。気を失っとるだけじゃ。

保健室へ運んで先に治療しとるから、あんたは轟の所へ治療して来てくれるかい?あちらも何かしら怪我をしとるじゃろう。凍傷があったら困るからね。

……それでもいいかい?




「!……わ、分かりました。

終わり次第すぐそちらに行きます!」




リカバリーガールに轟の所へと言われた諷璃は、廊下を走って反対側のステージに繋がる通路へと向かった。


















「と、轟くん!」



「!……七雲?」



「リカバリーガールから、貴方の治療を頼まれたの。

控え室で………「焦凍」……!」



「………」




「邪魔だ、とは言わんのか。」





二人の前に現れたのは、彼の父親であるエンデヴァーだった。



「……炎熱(ヒダリ)の操作……ベタ踏みでまだまだ危なっかしいもんだが、子どもじみた駄々をこねてようやくお前は

完璧な""俺の上位互換'"となった!!!


卒業後は俺の元へ来い!!俺が覇道を歩ませてやる!」





「捨てられるわけねぇだろ」

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