心霊写真と共に封筒に入っていた手紙
■■■■様
突然のお手紙、失礼致します。
この手紙は今流行している「不幸の手紙」と呼ばれるものになるかと思います。
同封した写真は見ていただけたでしょうか。後列、右から三番目に写っている顔の歪んだ男。その男が私です。まるで心霊写真の様に見えますでしょう。
申し訳ありません。
自分が、心霊写真になって怖かったのです。
よく、写真に手足が欠けて写るとその部位を怪我する、と聞きます。私の場合は頭です。写真に写って以来、頭痛が止まりません。このまま死んでしまうのでは、という恐怖が消えないのです。
なので、少しでも私にかかった悪いものを薄めるために、この様な手紙を送らせていただいた次第です。
本家「不幸の手紙」の様に、貴方様が別の方へこの写真をバラ撒く必要はありません。この行為は、私だけでやり遂げます。
ただ、写真を破棄した場合、私にどの様な影響が出るかわかりませんので、どうか捨てずにお持ちになっていただければ幸いです。
気味の悪い思いをさせてしまい、心から謝罪致します。
恐惶謹言
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