心霊写真に映っていたホテル

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【心霊写真のホテル(お蔵入り!)】202✕年10月9日配信


「ヨモツヒラサカchのカズヤと」


「タクミです」


「今回はね、ええっと、以前の動画で紹介した心霊写真。その舞台となった廃ホテルに行ってまいりました」


「遠かったね」


「こちらのホテル、非常に遠い。しかも別に曰く付きでも何でもないということでね。最初は行くつもりはなかったんですけど……。まあちょっとね、そもそもその心霊写真って何ってことをですね、簡単に、動画にまとめましたので先にそちらをご覧ください」



(略)



「はい。と、まあ出自不明のね、心霊写真が、全く別の方からも送られてきたという話なんです」


「はい」


「ただ、その後、実は同じようなDMが2通届きまして」


「めっちゃ驚いたよね」


「いやホントに。で、2通ともね、先の二人とやっぱり同じような話で。祖父母の遺品から出てきたと。それで、一人はまた送り主不明の封筒に入ってたらしいんだけど。その消印がね、調べてみるとホテルのある■■県の消印ということがわかりまして」


「繋がったね……」


「んー、まあそれだけで繋がったっていうのも、微妙っちゃ微妙なんですけどね。でも気になりますよね」


「うん、気になる」




「それでですね、ええ、もう告知はされてるのでご存知かと思いますが。来週、メインチャンネルの方で新作が公開されるんですが、その場所が、まあ同じ県内にあると」


「そのホテルとね。新作で行った場所がね」


「はい。なのでね、ちょっと早起きして、車を走らせて。ホテルの方にも行ってまいりました!」


「キツかったねえ」


「それでキツい思いをして行った割には、撮れ高がなかったというね」


「それ故のメンシプ公開と」


「それ故のです。まあ昼間だったってこともあるけどさ、ほんと、普通の廃虚だったね。心霊現象が起こるわけでもなく、何か不気味なものを発見するわけでもなく」


「なんならちょっと爽やかだったよね。家具とかも何にもない、スケルトンの状態だから、風とかサーッと抜けてさ」


「それに寝不足だし、気持ち良くなっちゃって。キクチさんなんか途中さ、歩きながらうとうとしてたよね。カメラがガクーってなってさ」


「この後の動画ではその模様も?」


「入れました。喝を入れる意味でもね」


「じゃあお楽しみに、ということで」


「ですね。まあ気軽に見ていただければと思います。それでは」


(略)

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