第2話

上海に来ています。

本日は郵便局にお金の振込みをしに行きましたのでご報告


まず郵便局(中国では郵政局って言うみたいです)を探すのが大変でした。

自分のカタコト中国語の発音は通じず上海人の中国語もほとんど聞き取れないので、雨の降る寒い中をさんざん探し回った挙句に結局最初の地点からそう遠く離れていない場所で発見した時には、なんじゃコリャ!と殉職した刑事のようなセリフを吐いてしまったものです


郵便局は赤いという先入観があったので、この地の地味な緑色の郵便局を見落としてしまったようです


中国の郵便局のシステムは全く判らないし、いかにも「お役所」って感じで局員もすごく横柄な感じです。

すごく混んでいて、全体的にピリピリした雰囲気が漂っている場所なのでなんか緊張します


先ずは振込み用紙みたいのがあるハズと思って探していたら、用紙の置いてある場所に陣取っている局員に

「あ~!?振込みは2階に行け!!」みたいな感じで2階に追いやられます。

2階の窓口も混んでいて長い列になっています。

ここには何の用紙も置いていなかったのでとりあえず並んでやっと順番が来ました


窓口の若い女性局員に

「振込みしたいんですけど」

「XXXXXXXX!!」

何言ってるか全く聞き取れない。

「あ~、何言ってるか判りません」

「XXXXX振込みXXXXX1階!!!」

どうやら振込みは1階でするようです。

再び1階へ


用紙のあるところに戻りますが、何種類もある用紙のどれに記入するかやはり判りません。用紙のところに居る局員は相変わらず「2階へ行け!」と騒いでいますが、無視して探し続けます。

う~ん、どれだ?迷っている自分の目の前に用紙の1枚が差し出されました。

えっ?と思って顔を上げるとさっきの2階の窓口の局員でした。

良く判っていないと思ってわざわざ1階まで来てくれたようです。

でも直ぐ帰ってしまいました。

用紙は判ったのですが、今度はどう記入するのか良く判りません


一応判るところは記入して今度は1階の窓口に並びます。

でもうっかりしてると、つまり日本の感覚で並んでいると前にどんどん人が横入りしてくるので、後ろの人に文句を言われます。

「お前がボヤボヤしてるからどんどん入ってくるじゃないか!」

う~ん、どちらかと言うと文句は横入りしてくる人に言って欲しいですね


そんなこんなでやっと順番が来ました。

窓口に記入した用紙を渡すと突っ返されてしまいます。

何か言ってるけど早口で意味が判りません。

返されたのをもう一度出すと、今度はちょっと怒り気味で突っ返されます。

でも相変わらず言ってる意味は判りません。

更にもう一回出すと、マシンガンのようにまくし立てながら突っ返して来ます。

どうやら記入漏れがあるようだ、ってことが何と無く判ってきました。

記入票の裏にも名前を書く欄があったのでそこに書いて出し直すと、又突っ返されます。今度は別の欄に日付を入れてなかったようです


現金を渡すと受領書を投げるように返されてやっと手続き完了。

あ~やっと終わった、ここでは何をやるのも面倒くさいアルよ


written by Pectin, Jan-2006

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