第8話

(1…)



「私、正直、颯くんのことは知っていたけれど、いつも遠くで見かけるくらいで、」





(2…)



「まさか、その、告白されるなんて、思ってもいなかったんだ」





(3…)



「それに、颯くん、凄く格好良いって言われる人だったから、自信なくって」





(4…)



「で、も。あたし――…」





梨花は開いていた手の平をきゅっと握った。







(――…5…)




「颯くんのこと、もうとっくに、ちゃんと好きです……」

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