前のエピソード――第1話

主要な登場人物や用語の説明

《登場人物》

宇乃灯（ウノアカリ）

【主人公・社会人（女性）・24の年度】

　人当たりの良い美人OL。緩く巻かれたようなロングヘアはパーマ。

　何でもそつなくこなすが実は自分では人当たりが良いのは八方美人だと思っているし気が利くと褒められるのはお節介だと思っている。自分のことは他人ほど好きではない。自分より他人の方が大切に想える。

　初対面より先に壁を壊されたり社内では別人のように冷たい花吹を始めは疑ったが、それでも気にかけ助けられ、知っていく内に恋に落ちる。

花吹太郎（ハナブキタロウ）

【主人公・社会人（男性）・23の年度】

　大学院へ進もうとしていたところを灯の上司にスカウトされ、それを切っ掛けに灯の隣に越して来た好青年。年下でありながら部長という役職、灯の上司となる。普段は天然で柔らかい雰囲気だが時折他の人格が垣間見える。無自覚。怒ると恐い。学生時代は男子バレーボール部キャプテンも務めている。

　お酒と寝起きにとても弱い。趣味は園芸。石鹸の良い香りがする。

山下奇跡（ヤマシタキセキ）

【サブキャラ・社会人（女性）・24の年度】

　灯とは元々高校の同級生で、今は同社のミーハー受付嬢。ショートヘア。採用の際一目惚れし追いかけてきた恋人が人事部にいるが高確率で喧嘩している。その恋人（生野/ショウノ）には「きい」と呼ばれている。灯の一番の相談相手。

河合まどか（カワイマドカ）

【サブキャラ・社会人（女性）・23の年度】

　灯の斜め前の席の一つ年下の同期。ウェーブがかったセミロング。お嬢様っぽい見た目の通り気が強く、灯のことが大好き。相良が同部署に在籍していた時から三人で仲が良く、彼が他部署に戻ってきてからも度々女子会が開催される。花吹のことは気に喰わない。

櫻井聖（サクライヒジリ）

【サブキャラ・社会人（男性）・29の年度】

　河合と同じく灯のデスク周りの住人。真後ろ（背中合わせ）の席の上司。和風な容姿の黒髪美人、前髪は揃いがち。席にいる時は灯・河合・櫻井の三人で話すことが多い。隣の席にはたまに姿を現す対照的な同期がいる。妻子あり。

相良貴章（サガラタカアキ）

【サブキャラ・社会人（男性）・28の年度】

　中盤で支社から戻ってくる灯と河合の元上司。人望厚く仕事もできるがよくいじられる、俗にいう陽キャ。体育会系。灯・河合のことは妹のように可愛がっておりいつの間にか異動先の、自分とは体格も内面も正反対の小柄で弱気な女性社員を好きになるのだが、目の前で灯を助けたことによって花吹の嫉妬心に火をつけ恋愛感情を自覚させる。

そういう仕事もできる。