第14話   ケイ

ハルマが「行って来まーす」と足取り軽く靴を叩いて走って行った。

レイカは「行ってらっしゃい。気を付けるのよ」と洗濯物を物干し竿に吊るしていた。

ヨウイチは、自室で何かプラモデルを組み立てている様だった。

朝の9時を回ったところで、「あ、行けない。会社へ行かなきゃ」とヨウイチが鞄の準備をして車に乗り込んだ。

ブルルルと言う音で、車を走らせて家を出て行った。

ハルマは「おはよう」とケイに挨拶をした。

ケイは「ハルマ、おはよう。今日朝から髪の毛が飛び跳ねてるぞ」とハルマに報告していた。

ハルマは鏡を見て「あ、本当だ。髪の毛の上辺りが、跳ねているな」とハルマが髪の毛を手ぐしで整えていた。

ケイが「そうだろう?ハルマが髪の毛を整えたら、カッコ良くなった」と嬉しそうにしていた。

ケイは「あ、ごめんね。今から少し教室行って宿題を終わらせなきゃいけないんだ。またね」と笑顔で手を振った。

ケイは、教室へと足早に去って行った。

ハルマはランドセルを背負って、「あ、ケイは教室に行っちゃったから、僕も行こう」とケイの後を追う様にして教室に入って行った。

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