一万字で書き上げる、珠玉の時代もの――。人生はかくも哀しく不思議かな。

悲恋からくる悲劇の時代活劇。確かに人は死ぬ。想像以上に死ぬ。しかし、それがこの時代の掟だったのだと思わせる文章力と物語です。

ラストは誰も想像していなかった結末です。人生、かくも哀しく不思議かな。一読の価値ありの珠玉の名作です!