第13話 事件の終わり
「これは……良かったと言うべきだが意外な結果なのだ。本当にアミーに戻ったのだな。キヨコから見るとどうかな?」
「そうね、アミーさんって感じだわ。ここに初めて来てくれた時の自己紹介もそうだったわね。懐かしいわ~」
イクちゃんやキヨコ氏が見ても、
「次は
「それについては良いものがあった。この賦活ドリンク『清子100%』なら安全に飲めそうなのだ」
元に戻ったアミーの声に答え、イクちゃんは新しい緑の
アミーとしては、胸中に
「今度は私がこれを飲めば良いのね? このラベルって細い字で達筆だし、文字が白いのに
民俗学専攻の
「もう5分ぐらい待ってみよう。それから、
そう言うアミーにとっても、緊張感のある時間が流れた。彼としては、それなりに大変だったであろうこの女子大生が、微妙かつ不便な状態から解放される事を心から願っていた。
「そろそろ良いのではないか? では
イクちゃんが出してきた書類は、アミーの勤めるマンマーTVの『番組追加申し込み書』だった。会社の株の5%を保有していると、書類でも何でも社内から持ってこられるものであるらしい。
「書けたわ。私の名前のフリガナ……セイコって書けた。私、わた……」
「良かった。もうお母さんが代筆しなくてもいいのね。カワウソさん、アミーさんも本当にありがとう」
フリガナが書ける様になった
アミーこと
「本当に良かった。番組の追加申し込みの方も是非ご検討下さい。イクちゃん、今日はこれで失礼させてもらおう」
「そうだな。何となく色々と
こうしてアミーとイクちゃんは、色々とやりきった感に包まれて、
翌日の日曜日は、まだ3月の上旬で肌寒いものの、少しづつ春の陽気も押し寄せて来たのか穏やかな晴れた日だった。
そんな日の
「ふむ。何か忘れておるような気がする」
イクちゃんこと
「わぁぁぁ! 助けて、イクちゃん!
神社の前の坂を駆け下りてきたのは、ビリビリのパーカーを着たアミーだった。
彼を
この手の生物は、かつて陰陽師たちが
「イクちゃん、俺の、俺の呪いの方がまだ解けてないよぉぉぉ!」
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※一応、この物語は終わりなのですが、気分転換に使えそうなので、時々は続けることにしました。1800文字前後って書くのが楽だったりします。
※お読みいただきましてありがとうございます。この作品について評価や感想をいただければ幸いです。
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