第2話 自然災害
「アミー、危なぁぁぁい! 暴れ
盲腸から
今日も暑いな、などと
「先輩、どうしたんでゲベェェェッ!」
原因は定かではないのだが、たまに出てきては通行人を
ビルの棟数が200に迫ろうという中で、自然の中にこんな物を建てるのが悪い、と言いはる他県の環境団体との不毛なやり取りは置いておくとして、
「大変だ、誰か
割とベッチョリしてきた
被害にあった彼自身としては、これって獣害だし保険の適用はされないよなぁ、というような感想しか出てこず、程なくして意識を失うという結果になったわけである。
「アミー、あんたも本当にツイてないな。ああいうのは秋に降りてくるモノだと思ってたよ。骨も何ヵ所か折れてるし、しばらくは入院だな。内臓から出血までしてたんだぞ」
消化器外科と形成外科と整形外科も兼任していた以前にお世話になった先生からは、運の悪さについてまたもクソミソに言われ、
彼の母親などは保険会社に連絡して、実際に支払われる生命保険の具体的な額について相談したようであるのだ。
母親に現金かつ
いつの間にか9月になり、
そこで彼が感じたのは、似たような事があるものだな、というような違和感とも言いがたいものだった。彼にもたらされたのは自分にも関係する良いニュースだったのである。
「アミー、良いところに帰ってきてくれた。実は隣の県にある会社と合併することになってな。そんな金がどこにあったと聞きたいんだが、うちの方が買収したみたいなんだ」
彼が死にかける度にお世話になった先輩の話では、マンマーTVはケーブルテレビ会社として大きくなるらしい。
「そう言えばご近所も景気が良くてな、秋にやる商店街の祭りがあったろ? 地元で平安時代からやってるってヤツ。アレがまたニュースで紹介されてな。近所の宿泊所じゃ予約が満員らしい」
それが原因で、普段は自殺を止めに入るところまでが仕事の様な民宿が、予約一杯で悲鳴が上がっているそうなのだ。
「先輩、何だか気味が悪いんですが、この街ってそんなに魅力ありましたかね?」
「そういうことを言うなよ。これもひょっとしたら、
地元の神様の名前を聞いた時、
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