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枯れた花を見て、夫は悲しそうな顔をする。
「
「そうだったのか…。美亜、本当にすまなかった。」
「ううん、いいの。貴方が帰って来てくれた。それだけで私は幸せ。」
2人夜の食事を楽しんだ。
次の日、明るさを取り戻した美亜を見て、周りは少し混乱。昨日まで人と会うのを拒んでいたのに。
「元気になって良かったよ。昨夜、誰かと一緒だったんだろう?楽しそうな声が聞こえてな。」
堀川さんは言う。
「えぇ、夫が帰って来たんです♪」
「……え?」
美亜の嬉しそうな顔に、堀川さんは不気味さを感じていた。
「今朝も一緒に食事をして、先ほど仕事へ行きました。私はこれからお散歩に。」
夫は死んだはず。葬儀も終わった。それなのに夫が帰って来た?近所の人達は、美亜が完全に壊れてしまった事を
「後藤田さん、あたし今日休みなので、散歩一緒にどうですか?」
美亜の左手首の包帯に気付いた
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