第34話 冷たい
今日の会議室には、久しぶりに6人も人が集まってた。議題は、【インベスター】の事務所襲撃で誰が何をやるか、の話し合いだ。
まぁ襲撃って事にしてるが、今回は事務所を奪う必要性も無いし、傘下に入れるつもりもないから、ただ爆発して事務所を更地にするだけだ。
メンバーとしては
固定として、僕と橘率いる親衛隊。
案内人である、双子のクリストとルシナ。
爆発役として、工兵隊 隊長
見物役として、坂下 彩芽さかした あやめ 一応妻だ。おい!そこ「こいつ結婚してるんだ。」とか思わない!政略結婚じやないよ。恋愛結婚だよ。まぁ今は冷たいけど。坂下 彩芽は、天才科学者として有名で、conquerorの技術部門の責任者で兵器開発等してもらってる。科学者は忙しい。たが、少しは構って欲しのが夫の本音だ。
何故、科学者兼妻の彩芽が前線に来る理由は、この襲撃計画を建てた時に、「新兵器の開発をしたから実戦投入したい」と言われたので、今回の新兵器の出来具合を確認する為に同行する。
「所で、新兵器って何、彩芽?」
「それは、お楽しみ。それより楓は何処?」
僕の姉と彩芽は同い年で、親戚の集まりとかでよく話している。医者と科学者は仲が良い。
「知らん。どっかにいる。」
「あっそ。小鳥遊が居るから、戦闘はそんなに無さそうで安心。」
「一応、夫だから守るよ。」
「あっそ。」
冷たい。なんで?昔は、あんなにイチャイチャしてたのに。
僕、浮気とかしたことないよ。世の中の夫達、教えてくれ。
「相変わらず、奥さんに冷たくされてますね。ボスは。」
小鳥遊に慰められた。
「ボス、事務所の爆発は、更地にするでいいのですか?」
「金を奪っからね。」
今、情報屋 ダイに大量に金を払ったから、異世界産の金が無い。
「ボス、あの事務所を爆発とか本気ですか?」
双子の兄であるクリストが言った。
「何か問題ある?」
「事務所は、山の上にあって警備も厳重で爆発は厳しいです。」
「山の上か~登るの面倒だなぁ~そこは、考えがあるから、大丈夫だよ。」
「なら、良かったです。無策で突っ込むとか、言いそうだったので。」
「おい!誰の入れ知恵だよ?橘か?」
こっそり退室する橘。
「コラー!待ちなさい!」
平和の一日であった。
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