第21話 脳内抗争

ブロンズ公爵領を本拠地にしてる【インベスター】は勢力拡大の為、【クィーン・ナイツ】と利権争いをしていた。

組織規模で見ると【インベスター】は圧倒的優勢だが、【conqueror】が【クィーン・ナイツ】を傘下に入れた事で、逆転した。

その為、抗争では【インベスター】は劣勢だ。さらに、【クィーン・ナイツ】の本拠事務所がある街『アトリア』を襲撃する為、街内に建てた事務所を【conqueror】が占領したので、超劣勢だ。

その状況を覆すべく、【conqueror】が占領した事務所を取り返す予定だった。だが、事務所は要塞化され、仕方なく『アトリア 』の街外れに小規模だが、事務所を建てた。


「橘、少し出掛けるから着いて来て。」

「ボス、何処に行くのですか?」

「【クィーン・ナイツ】の女頭領マリアに会いに行く。序でに『アトリア』の探検。」

「了解です。」


街の探険は後回しにしよう、と思ったが長蛇の列が目に入った。。


「橘 異世界の通貨持ってる?」

「一応、持ってますが、食べたいのは、あれですか?」


橘が指した方向に、長蛇の列のサンドイッチ屋があった。


「うん 朝ご飯食べてないから、お腹すいたな~」

「わかりました 買いに行きましょ。」


サンドイッチ屋は人気店で、30分近く待った。

種類は、待ち時間にメニューを見て、候補を2に絞った。

一つ目は、イチゴチョコサンドイッチ!古来から、「イチゴ×チョコ=うまい」と決まってるので、候補から外せない。二つ目は、当店No.1 フルーツサンドイッチ! たっぷりの果物に、たっぷりのホイップクリーム!。凄く迷う。

頭の中でイチゴチョコ派とフルーツ派で抗争していたら、僕達の番が回ってきた。


「イチゴチョコサンドイッチとフルーツサンドイッチとお土産サンドイッチをそれぞれ一つ。」


さすが優秀な部下である橘だ、迷ってる二つを注文してくれた。

だが、お土産サンドイッチだと?ハッ!メニューの、一番最後にあった、当店のサンドイッチ全種類の詰め合わせ。確かに、サンドイッチの定番メニューの卵サンドやカツサンドもある。

おそらく、お土産サンドイッチは、【クィーン・ナイツ】のお土産だろう。そうすると、僕のお土産サンドイッチは、ない!候補を2つにしたが、気になる奴はまだある、仕方ない。


「お土産サンドイッチを追加で!」


橘には、呆れた表情をされたが、仕方ない。


「お会計、銀貨11枚になります。」


そして【インベスター】の事務所を占領した時に入手強奪したお金で払った。

食べ歩きをした。もちろん、イチゴチョコサンドイッチと、フルーツサンドイッチを橘と半分ずっこで食べた。

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