第6話 Conquerorの休日①
〈Conqueror本部〉
「明日から1週間休みとします!」
何考えてるの?ボスついに壊れた?と言う視線が集まる。
「異世界転移してから、取り敢えず一段落しました。本格的に本土を侵攻したら、まともな休みなど、なさそうなので、今の内に休みにします。幹部は休日の遊興費として1000万を渡しますので、1人1ケース持って帰ってね。」
そう言うと、周りの幹部達が、沸き立った。
幹部達は、1000万の使い道を話しあった。酒・薬・パチンコ・違法カジノ・女・旅行・ タバコetc
やはり犯罪組織だからか、違法な物が多い気がするけど気のせいだろう。
「橘君〜休日暇?暇だよね?予定が入ってるわけないよね?」
ボスがまるで放課後カラオケを誘う勢いで話しかけて来た。
「もちろん暇ですよ、ボスどこに行かれるのですか?」
「リモーロ島に行きたい。」
「? 何か忘れ事でも、あるのですか?」
「違う 違う 今回は、プライベートで行くの。どうやら、あの領主かなりの甘党らしく、甘いお菓子をたくさん持ってるらしいから行きたいの。」
備考 坂下正幸は、超甘党である。自分が好きなお菓子を作ってる、企業の経営が傾いていたら、数兆円規模の融資をする。将来、糖尿病待ったなしの人間だ。
そんな今、坂下正幸の強い要望があって、空母でリモーロ島に行くことになった。
まるで、小学生を連れてる気分だ。さらに「戦闘機カッコいいー」と言い、乗せて欲しいと言ってる。艦長が助けてと、視線を送って来たが私は、頭を下げといた。
戦闘機の後ろに乗ってる、ボスを見て相変わらず変わってないな〜と思うのであった。
よくありふれた事だが、私はボスに命を救われた。グズ親父は、女やギャンブルに溺れ、クズに振り向いてほしい、ババアは違法薬物に溺れ、その両親の遊興費は全て私が、殺し屋として小さい頃、稼いでいた。月に数十億の大金を小学校に行かず、毎日人殺しで稼いでいた。金持ち専門の殺し屋、として受けていたから、依頼費用+金持ちの私物などを売り捌き稼いでいた。娯楽として正面から侵入して皆殺しにするのが、唯一の楽しみだったが、そんな事をしてたら、「小さな殺人鬼」と言う厨二臭い名前で呼ばれた。その頃は名前が無かった、そんな私に名前を付けてくれたのは、今のボス、坂下正幸だった。ボスは橘の苗字と孝一と言う名前をくれた。私は、橘家の養子になった。橘家は武術を極めてる家系で坂下家と親戚関係だった、だからボスと一緒に稽古をしていた。ボスはその頃から天才と褒められていた。
たまに模擬戦として戦ったが、その時は互角だった。天才の攻撃を経験で防御していたからだ。大人達はよく観戦していて、「才能vs経験」と言って見応えがある模擬戦だったらしい。だがボスが年を重ね、経験を積んでから、勝った事はない。だが一つだけ、まだボスより優れてる物がある。それは、「隠密」だ。それだけは才能があったらしく、ボスが褒めてくれた。あんな地獄から救って、武術を教えてくれる環境を用意してくれた人に橘孝一は、来世も来来世も忠誠を誓うのであった。
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