世界征服のその後に
スパルタンEX
プロローグ
ここは魔王城。その最奥にある玉座の間で起こった戦いがもうすぐ終わろうとしている。
「勇者よ。貴様は人間にしては良くやった。
そのくじけぬ心と力に免じて今降参するなら命は取らないでやろう。……さぁどうする。」
そう魔王は勇者にかけて問いかけた。
「悪いがそれは出来ない。俺はこの世界を背負っているんだ!貴様には絶対に屈さない!」
「ここまで譲歩しても諦めないとはな。実に惜しい…
仕方ない。これが最後だ。貴様が大人しく降参するのであればこれ以上の戦いをやめるとしよう。ただし我らの支配は受けてもらう。これだけは譲れぬ。どうだ?」
そう魔王は条件を少し優しくしつつもう一度勇者に問いかける。
その問いに勇者も地震が限界だということもあり、
「それは本当なんだな。俺さえ捕まればこれ以上襲うことはしないんだな。」
「その通りだ。私という魔王が必ず守る。」
そう言われた勇者は
「(これ以上は俺は戦えない。どちらにせよ負けるのならば少しでも可能性のある方にかけるしかない…か)わかった。その提案をのもう。」
ということで魔王の提案を受け入れることにしたのだった。
「(良かった〜!もし勇者が私の提案をのまなかったらまた新しい勇者が生まれて大変なことになるところだったよ。)よし。ならば…ベヒモス!勇者を地下の牢へと連れていけ!」
そう魔王はいい最終決戦は終わったのだった。
その後勇者と魔王の決戦の後魔王は人間や亜人たちの国々に対して勝利宣言を行った。
それにより国々は魔族の支配下に置かれることになったが勇者との約束に従いこれ以上の戦いは行われなくなった。
――――――――――――――――――――
数ヶ月後。
「魔王様ぁ!勇者が今夜は一緒に寝てくれないのかと永遠に聞いてきます!」
また別の配下は
「リヴァリィが国の重要な施設を壊してしまったみたいで王国からの苦情が止まりません!」
という報告が止まらなくなっている。
「勇者には後で行くと伝えてくれ!王国には後ほど我が謝罪に行くと伝えてくれ!」
「「かしこまりました!」」
そう言って報告をしてきた魔族は部屋から出ていった。
「……ねぇ。ベヒモス。……なんてわこんなことになったのかな?私、世界征服したよね?」
そう魔王は側近であるベヒモスにこうもらしたのだった。
「……魔王様。頑張れ。」
次の更新予定
2024年10月9日 12:00
世界征服のその後に スパルタンEX @gerogerosama0608
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