第7話 ひとつだけ





 ここにひとつだけ

 星が置いてある

 星は もう泣いていない



 胸の奥底には流星群が

 僕のなかに 君のなかに

 誰も気づかない

 僕と君だけの

 夜風を抱きしめる


 ひとつだけの

 星と星の後ろ姿は

 宇宙と共に帰宅する

 散らばった星々が

 自由な色彩を選び 線を描く

 






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