第6話 遠心
華やぐ小鳥のさえずり
風が木の葉を揺らし
花を散らす
目を閉じて
降りそそぐ星の群れ
月 美 生
朝と夜に挟まれて
移りゆく思考と
形を変えゆくこころ
つよく つよく
惹かれ引き合うガラス玉
ここにいたんだね
生命の力をかき分けて
わたしもここへきた
複雑な糸のからまりが
一途を離れさせる
透明に手を透かしたなら
気持ちはゆれていた
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