第3話 夜の瞳
わたしに何ができるかな
運動会の日
大きなお弁当箱を
隣り合わせで
みんなで囲んだ
おかあさんの
おにぎり 卵焼き
おいしかった
懐かしい記憶に
彩られて
いまの現実が
歪む
汗して働いて
ひと呼吸
日常の繰り返し
だけどまだ終わっていない
かなぐり捨てた希望が
絶望の淵にひかりを向ける
夜はみえない
その静けさの動揺を
暗闇に溶かす
月の眠りと星々の陰り
まだ見ぬ夢は胸のずっと奥
朝が来るまでに
冷静が直線をつくる
流した涙のぶんだけ
明日がある
もう少しだけ此処にいさせて
過去の温かい記憶
揺らいだぶん美しい華
散りゆく瞬間まで生ききる姿
あなたは何を見るだろう
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