第4話 灯火




冷たい街のなかで

歩みを止めない

ただ

生きたいと

強く手を丸めた



温め合うには

他人すぎる

知らぬふりをするには

近すぎる距離




私の

愛しい子たちよ




さまよい

抜け出せずにいるなら

こちらに来なさい

暗い想いを抱く夜には

私の場所にいなさいな



それは夜空であり

近くのコンビニエンスストア

駐車場

街角



灯りは心に届くことを

私は知っている




それでも

あなたの胸の奥には

あなただけの灯りがある



いつか

元気を取り戻したなら

その灯りを

他人のために

使いなさいな



いまは

この場所で

想いのままに

休みなさいよ









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