第3話 モノマネ大会始まるよ〜!
「さて……腹、どう切る?」
「もうやめようよ!この会話!俺生きるから!」
「お前が始めた物語だろ!一話もお前のセリフから始まった……勝手に終わらせんなよ!」
「確かにこの物語は俺の一言から始まったよ……だが切腹の話を始めたのはお前だろ!なんだよその時代錯誤の自殺方法はよぉ!あと別に俺自殺しねぇよ!」
「で、一文字と十文字と南文字、変わり種だと変形十文字なんてのもある。どれにする?」
「話聞けよ!」
「いいや聞かないね!ぶっちゃけお前に希望なんてないだろ!」
「んだと?」
「んだと?じゃねぇよ!お前の入る余地がないくらいの層の厚さだって言ってんだよ!逆になんでお前ベンチ入りできてんだよ!そもそもなんでこの高校で甲子園一緒に行けたらって!そういうのは甲子園行けるかどうかの瀬戸際の高校でやるもんだろうが!ここ名門校だぞ!お前一人がいようがいまいがどうせ今年も行くんだよ!甲子園!
もっと言えばお前の余計な一言のせいで話拗れてんだよ!」
「えぇ……」
「お前ら両片思いのくせになんなんだよ!甲子園がうんたらかんたらって!素直に告れよ!それですんだんだよ!あいつちょっと困ってたぞ!せっかく告白してくれたのに良くて甲子園後まで持ち越し、最悪付き合えないって!」
「えぇ……え!?」
「もう自覚していると思うがあえて問おう。あんたバカァ?1回言ってみたかったんだよね。」
「ここにネタぶっ込んでくるとかさてはお前サイコパスだな?そしてクオリティ高いのなんなんだ!お前女声とかいけたのか……」
やばいこいつをおちょくるの超楽しい。
「これは真面目な話なんだ!何ふざけてんだよ!これでお前が甲子園に行けなかったらあいつは!あいつの気持ちはどうなる!なんとかしなさいよ!バカてっぺい。」
「お前……」
どの面下げてそんなこと言っているんだ。そうお前は思ってるだろうな……だが俺は!まだ……ボケたいんだァァァァァァ!!!
「君には、君にしかできない、君ならできることがあるはずだ。誰も君に強要はしない、自分で考え、自分で決めろ。」
「ほんとお前なんなん?どこを目指してんの?もう俺わかんねぇよ!だけど……逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
「てめぇ!なにふざけてやがる!」
理不尽に思うだろうがこれもお前のためなんだ!真面目な話俺は部外者として一歩引いたところから話してるけどこいつはこいつ自身の幸せ、そして矢島からの想いに応えなきゃならない。そんな状況でふざけるとかマジないわぁ……幼馴染の俺君ドン引き〜。
ヤーさんに叱られた 結城 優希@毎日投稿 @yuuki58837395
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